ポリプロピレン(PP)についての紹介から加工工程まで多彩な情報をご提供します。
加工工程
ポリプロピレンで目的とする形の完成品や中間製品を製造する方法は大きく分けて2種類です。
金型を用いて成形する射出成形と、押出ダイ(Die)を用いて押出ダイ(Die)
と同じ形の製品を連続して加工する押出成形に分けられます。
射出成形
射出成形で作られた製品は産業用品や日用品など幅広く利用されています。
主な特性・用途
射出成形で作られた製品は産業用品や日用品など幅広く利用されています。
ホモポリマーの場合、耐熱性と剛性に優れており、日用品として幅広く利用されています。
ランダムポリマーは、透明性と光沢性に優れており、透明な密閉容器などに多く使われています。
ブロックポリマーは、耐衝撃性と剛性バランスに優れており、自動車部品や家電製品の部品などに幅広く利用されています。
フィルム(CPP)
CPPフィルムは無延伸フィルムを意味し、OPPフィルムに比べて光沢や透明性は低いですが、低温耐衝撃性や熱融着性に優れています。
ブロー
ブロー成形した製品は、主にウォッシャー液の容器や空調装置などの自動車部品、潤滑油容器、不凍液容器、飲料容器、ミネラルウォーターや醤油用のペットボトルなど各種容器類に利用されます。
押出ブロー成形工程図
押出ブロー成形ではパリソン(Parison)の安定性が重要です。温度が230℃以上の場合には溶融強度(Melt Strength)が低下して垂れ等の問題が生じたり、
190℃以下の場合にはMeltが不均一になるなど成形上の問題が生じたりするので注意が必要です。
シート
シート成形した製品は、主に包装用、建築用、プラスチックダンボール紙などに利用されます。
シート押出工程図
パイプ
PPB Pipeは耐熱性に優れていることから温水オンドル(床暖房)用として使用されることが多く、従来の配管材に代わるものとして注目を浴びています。
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